オーストラリアの最高峰、自社ブランドNAUで日本の伝統的なクラフトと出会う

オーストラリアの最高峰、自社ブランドNAUで日本の伝統的なクラフトと出会う

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オーストラリアの最高峰、自社ブランドNAUで日本の伝統的なクラフトと出会う

ヨーロッパの数ある最高ブランドを20年間、アジアとオーストラリアに届け続けるカルト。日本の伝統的なクラフトを受け継ぐ自社ブランド、ナウ(NAU)は他に類を見ない木製家具を生産しています。

オーストラリアデザインの最終到達地点ともいえるカルトデザインは、20年におよぶ事業展開を通じて、卓越した遺産を確立してきました。カルトがキュレーションを手掛ける世界3ヵ国、5つのショールームは、世界で流通する最高メーカーやデザイナーから調達されたプレミアム家具、照明、オブジェクトのセレクションを提供しています。フリッツ・ハンセン、ルイ・ポールセン、ポルトローナ・フラウからカッペリーニまで、名前がすでに代表作と同義語に近い作家の商品も取り扱っています。

カルトは、ヨーロッパの最高メーカーを褒め称えるだけではありません。独自のブランドであるナウを通じて、一流のデザイン事務所とメーカーと協力。自国オーストラリアの才能にスポットライトを当て、世界中にオーストラリアデザインを発表しています。今回カルトは、美しく加工された日本の木製品に、ナウで得た教訓を適用するという試みに踏み出しています。この大胆で新しい一歩について、カルトから直接話を聞くことができ、嬉しく思っています。 

写真:マイク・ベイカー(Mike Baker).

数あるアジアの家具生産拠点ではなく、日本で木製家具を生産することに決めたのはなぜですか?

私達を惹きつけたのは、素材に対する深い知識と敬意からなる日本の長い木工の歴史です。これまでに私達はアジア全域の製品を見てきましたが、その経験から、日本の職人技の質は他に勝っていると感じています。保証だけを取っても、私達が今回提供する保証は商業使用で5年、一般家庭の使用で10年であり、これはアジアの他のメーカーが一般的に1〜2年の提供をしているのに比べても違いは明らかです。技術があるだけでなく、技術に対する自信の表れだと思っています。 

製造パートナーについてですが、このメーカーとの出会いや選んだ理由、設備、所在地、強みについても聞かせてください。

パートナーシップに至るまでの数ヶ月間、飛騨高山にある飛騨産業をリチャードは3回訪問したのですが、最初の打合せですでに、飛騨産業が適切なパートナーだと確信していました。生産される商品の質、強度試験の設備もそうですが、やはりふたたび、素材に対する深い理解、そしてそれをもとに私達のデザインをどう実現するのか、そこを良く理解していました。


洗練された上質さという意味で、日本の伝統的なクラフトの上をいくものはありません。製造パートナーである飛騨産業の製造工程とアダム・グッドラム氏のデザインが好相性なのはなぜでしょうか。

アダムももちろん話し合いに参加し、リチャードが製造施設を訪問したときも一度、旅を共にしています。飛騨産業の取次役やエンジニアに直接会い、今回のコレクションの中で最も複雑な木製デザインの椅子であるモロイ・チェア(Molloy chair)のプロトタイプを製造するにあたって話し合いと作業を重ねました。

写真:左ショーン・フェネシー(Sean Fennessy)右マイク・ベイカー(Mike Baker).



ここオーストラリアでは、部品または構造の必要に応じて、機械を使った作業と手作業を組み合わせます。たとえば、モロイ・チェアの結合部分に使用する部品のバックナックルをオーストラリアでは、ひとつひとつに安定した形状を確保しながらも、製造のスピードを維持するため5軸CNCマシンを使い製造します。一方、この部品を作る方法は機械だけではなく、飛騨産業はこれを手作業で製造します。商業的に実行可能とするためにも必要となってくるのが木材を形成するという飛騨産業の技術とノウハウです。



オーストラリア製の製品と同じ木材を使っているのでしょうか、それとも別でしょうか。それぞれ理由を聞かせてください。

アメリカ産のオークとウォールナット、そしてヨーロッパ産のビーチをオーストラリアと日本のどちらでも使用しています。例外はナチュラル・アッシュです。こちらの木材は日本では調達が困難なため、日本生産ラインでは扱っていません。


アジアにいるカルトの顧客にとって、アジア市場に向けた製品を日本で生産するという決断の利点は何でしょうか。

20年以上に渡りヨーロッパのブランドをオーストラリアに輸入してきた経験から、競争力拡大のためには商品が市場に到着する速さ、つまりリードタイムとスピードが重要だと考えています。世界中に点在する製造現場とオーストラリアの間にはしかし物理的な距離があるため、かかる時間を回避することは難しい。とはいえ同じことがアジアやその他の地域に当てはまるわけではありません。新たな市場を開拓するにあたり、このことは大きな部分を担っています。

もうひとつには「オーストラリア製」がどれだけエンドユーザーにとって重要かということです。ヨーロッパの国々やアメリカでは確かに、オーストラリアデザインでありオーストラリア製であることに貪欲なところがありますが、我々の経験から見てアジア市場は、この点をあまり重視しない印象です。品質はもちろん絶対ですが、スピード感をもって市場に届けられ、かつ木工製品で知名度が高い国で作られているという両方のバランスを取る必要があります。

また今の世界の動きで興味深く、奇遇でもあるのは、今後世界のどの国でも消費者がローカルに物を購入することを好む方向にシフトするだろうということです。一般的に日本では、スカンジナビアン・デザインへの関心の高さに関連して天然の木製家具の需要が依然として高く、そういった意味でもナウの日本展開、そしてモロイ・チェアのような製品にこれからの可能性を感じています。
 

写真:ショーン・フェネシー(Sean Fennessy).

For the English translation of this article, click here.

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